50歳サラリーマンのガチ起業への挑戦

アラフィフの普通のサラリーマンです。が、ある日起業することに一念発起しました。その思い立ってから起業していくまでを綴っていきます。

第4話:起業にむけて自分が取り組むスクラップ&ビルド領域の課題を細分化する。

はしびろうです。

 

起業に向けて、何をするか考えています。

 

これまでに、スクラップ&ビルドの課題を解決する!

ということを決めて来ましたが、

まだ具体的に「やること」が見えてきません。

もっともっお課題を細分化していき、深堀りしていく。

本当に具体的な、そしてリアルな課題にまで落とし込んでいく。

そうるすることでようやく、

自分が解決するものも具体的に決めることができる様になってくるのだと思いました。

 

ですので、まずやるべきは「課題の細分化」です。

 

なぜ建築物/建築業界はスクラップ&ビルドが当たり前になってしまっているのか?

ここを紐解いてみます。

 

ただ、みなさん、容易にご想像されると思いますが、ここ、

めちゃくちゃディープ!

な領域です。1つ1つの課題が根深く、多くの課題が複雑に入り混じっています。

 

ざっとこんな感じです。

 

 

マクロ的な現状把握をしながらみていきます。

 

1.まずは、建築投資に占める新築投資比率です。

       恐らく多くの人が、建築というと新築をイメージしていると思いますが、

       その通り。日本は約90%が新築投資です。

       新築という領域に、多くのお金が投資される、

       そこには当然多くの産業があるという状況です。

       けれども、欧米では60%なのです。

       つまり建築投資の40%は既存住宅の改修などに使われているということです。

       ➡   新築偏重 な体質だということです!

 

2.つぎに、建て替え頻度です。

       新築偏重なのだから、建て替え頻度も早い。当然です。

       日本は約30年

       一方、欧米は約100年。イギリスに至ってはなんと140年!

       ただし、これは単純比較して良い話しではなくて、日本は高温多湿で木造で…

       欧米は湿度が低くて石造り(コンクリート造り)で… などの理由もあります。

       にしても、この差はひどい!

       ➡ 建物は長持ちしない という事です

 

3.つづいて、流通住宅数における既存住宅流通数の割合についてです。

       中古住宅がどれくらい売り買いされるかという指標ですね。

       日本は、10%ちょいです。

       ほとんどが新築住宅の売り買いで、中古住宅流通はほぼない。。。

       一方、欧米は70%~(アメリカ80%など)です。

       ほとんどが中古住宅の売り買いです。この差に愕然としますね。。。。

       ➡ 中古住宅は売れない という事です

 

なんだか、改めて書いていて悲しくなってきました。。。。。

 

Q.何故、この様な状況になっているのでしょうか?

 

本当に、いろいろな状況が絡んでいるから、解決されていないんだと思います。

が、そう言っていては、誰も手が付けられない状況のままなので、

1つ1つを地道に丁寧に解決していく。

ほんとうに絡まった糸をほどいていくように。

ですので、その1つ1つの絡まり※が何なのかを見ていきます。

※絡まり=課題や理由

 

まずは

1.新築偏重な体質についてです。

 

ここは第一に、歴史的な要因が大きい。

戦後(そこまでさかのぼるのかーい!)、焼け野原から今の状況になるには、

当然、住宅(新築)の供給が必要になります。

住むところもない(あってもボロボロな)状況でしたので、新しい住宅を

日本中にどんどん供給していかなければならなかった。

そのためには、土地を整備し、新築住宅をたてるという産業が必要になった。

ということで、今の建築業界が出来上がったということになります。

 ベビーブーム等の人口増加や、都会への人口流入もあり、

建てても建てても足りない状況だったのだと思います。

しかし!

それは昔の話しです。もはや言い訳にはなりません。

今は人口減少の時代ですし、環境への配慮も忘れる訳にはいきません。

人が減っているのに、新たに家をつくる理由がないのは、小学生でも分かります。

これまで新築に頼って、そこで最適化された産業があるからと言って、

国も産業全体を守るために、新築需要を無理やり作っていくことは許されません。

逆に国はこれから新築に頼らない産業へどうシフトさせるか、

どうそちらへ産業全体を誘導していくかが問われています。

減築やリノベーションでも、経済性が成立する社会が望まれているのです。

大きな構造改革が必要なのに、巨大になりすぎて動けない

まさに

産業自体がイノベーションのジレンマに陥っている

としか言えません。

イノベーションのジレンマは非常に厳しい課題です。

もがいてももがいても越えられない壁です。

ここを突破する方法は、私は2つしかないと思っています。

1つは、本当に死ぬ直前にまで追い込まれて痛みを伴いながら一気に変わること

そしてもう1つは、本業をしながら、小さなチャレンジを沢山試みていき、

その中から生き残り、成長したものが次の本業になるという変化

本当はもう1つ。トップが変化の道筋を示して、みんなでそちらに進んでいく

というのがあるのでしょうが、それは理想論だと思っています。

多分、そんな事例はないんじゃないかなと・・・

(もしあったら教えてください。私の知識不足です。申し訳ありません。)

 

1つ目の産業自体が壊滅的な状態になるということなので、まだ暫く先です。

オリンピック、大阪万博、・・・と新築需要を国が作りつづてくれます。。。

新築需要を作るための税優遇や様々な施策がうたれます。。。。

行けるところまで、国はそれをやり続けるはずですので、

壊滅的な状況になれる(変われる)チャンス)は、どんなに早く見込んでも

大阪万博から数年先のことでしょう。

 

そしてこの2つ目の話ですが、大企業や既存産業が新築依存している傍らで、

ベンチャーが新たなトライをしているのがこれにあたります。

大企業や既存産業はこの先もずーっと新築依存体質のままで、

大きく変わることはほぼできない!

変わりたい/変わらなきゃと思っても変われないんです。(ジレンマ)

徐々に体力がなくなり倒産寸前というところで、変われる会社があるかも・・・

それくらい厳しい状況なんだと思っています。

つまり、この

ベンチャーの中に将来の建築業界を担う会社が生まれる

という事です!

 

続いて

2.建物が長持ちしないという問題について

です。

日本の建物は木造なので、石造りのヨーロッパと比較するのはおかしいという批判が

ありますが、それはその通りです。

しかし、同じ木造でもアメリカやヨーロッパの木造住宅はもっと長持ちしています。

高温多湿で・・・・それもある意味正しいのでしょう。

でも、それだけではありません。

 

まずは、経済効率を優先させて、あえて多くの需要が生まれるように

長持ちしない住宅を供給してきたという現実があります。

これは誰も意図していたのではありません(と信じたいです)。

もしかしたら、

新築需要を作っていくためには出来るだけ寿命が短い住宅を供給すべきである。

ただし、住宅が5年10年でダメになっては、何千万円も払ってくれない。

せめて一生もつと言えないといけない。

一生と言えて、かつ短寿命にするにはどれくらい長持ちすればよいのか

30歳で買って、定年する60歳までだとしたら、30年か・・・

みたいな検討がされている可能性も無きにしもあらずですが、

それこそ悲しいので、そこは目をつぶります。

 

1つは法律の問題があります。

日本の建築関係の法律は最低ラインを決めています。

人命を守るために、最低限どういう仕様・性能にしなきゃいけないか

逆に何をしてはダメかという線引きをしています。

粗悪な住宅を排除するための法律です。

つまり、

日本の法律を守れば、快適で長持ちする住宅ができるのではなく

生きていくのに最低必要な限粗悪でない住宅が出来る

のです。

国のお墨付きで!

安く家を建てようとしたら、そういう住宅ができるのです。

使う材料や建材や住宅設備なんかも最低限もてばよいんです。

長持ちするモノなんて必要がないんです。そりゃ長持ちしないです。

それでも一生長持ちすると胸を張って言えるんですよ。

そりゃーみんな最低限のラインを狙って家を建てますよね????

 

そしてもう1つの理由が、メンテナンスをしないという事です。

日本の住宅は基本的には自分でメンテナンスなんてしません。

そんなこと考えたこともない人がほとんどだと思います。

メンテナンスはプロがやってくるもの。

ハウスメーカー工務店、大工、水道屋電気屋、家電メーカー、

建材メーカー、家具屋、といったところがやるもの

そう多くの人が思っています。

けれども海外は違います。

DIYが当たり前、壁や家具の色塗りは当たり前、ドアだって変えちゃうし

家具も作ります、トイレだって自分で取り替えます。

そうして、自分らしい住まいにどんどん変わっていきます。

海外ドラマ等をみても、個性的な部屋が多いですよね?

住まいは自分で作り上げていくのが当たり前という感覚です。

メンテナンスではないですね。

メンテナンスは「維持」です。

海外はどんどん自分らしくアップデートしていく

という感覚です。

当然、DIYのためのアイテムもホームセンター等に沢山あります。

日本でも実はホームセンターにそういうアイテムが売っているところがあります。

けれどもほとんどが、プロ向けとか書いてあります。

プロ向けってなんだよ!

そりゃー一般人はこわくて手が出ないですよね。

そんなに難しくないことも、プロ向けって書かれたら一気にハードル上がります。

だからプロにお願いしようとなって、プロが儲かるという仕組みですね。

ひどいです。。。。

最近、テレビで芸能人の方が、DIYをするという番組が増えてきていますし、

Youtubeなんかでもそんな動画がちらほらあります。

この流れで、日本でもDIYリテラシーが高くなってほしいなと思います。

 

長持ちしない3つめの理由は、2つ目の理由でもあるのですが

メンテナンスしても資産にはならない という事です。

なんのこと?と思われるかもしれませんが、

メンテナンスに使ったお金は無駄になるという事です。

実は、家の価値はどんどん無くなっていくのです。

買ったときが一番高く、使い始めると一気に価値が落ちていきます。

そして20年後には、なんと0(ゼロ)になるのです。

 

誤解を恐れずに言いますが、

その間に、どんなにリフォーム、リノベーションしてもゼロ※です。

※正確には僅かに価値があると判断されることはあります。

 

これ、よくよく考えるとひどくないですか?

3000万円で建てた家は、20年後には0円の価値しかない。

10年後に1000万円で修繕したけど0円です。

みなさん、リフォームしますか?   答えるまでも無いことです。

 

ではリフォームする人っているのでしょうか?

いるんです。

どうしてもその家を変えるしかない人です。

体が不自由になって、段差を無くしたり、廊下の幅を広くしたりといった

いわゆるバリアフリーリフォームをしなければならない人

価値ゼロの家を土地代だけで買って、ぼろぼろの建物では住めないので

おしゃれに建て替え(リノベ)ようとする人

子供が生まれて、親と同居することになって、間取りを変える必要がある人

などです。

資産価値どうこうではないところでの話なんですね。

 

最後に

3.中古住宅は売れない

についてです。

これは、まず先ほどの資産価値の延長の話しがあります。

価値がないものを売っても利益はでない

ということです。

中古流通というのは、中古流通業者さんがいるから成立しています。

彼らの利益はどこからくるのかというと「仲介手数料」です。

仲介手数料は、どうやって計算されるかというと、

仲介した不動産の金額×〇〇% で決まります。

つまり、不動産の金額が高ければ高いほど儲かることになります。

中古流通業者さんからしたら、できるだけ高い金額の不動産を仲介したいのです。

けれども、中古の住宅の価格はいくらでしょう?

なんと0(ゼロ)です。

土地代だけです。

これを仲介して良いことありますか?

ということです。

もはやここをなんとかすることは出来ません・・・・

 

更に追い打ちをかけると

中古住宅は余りに余っています

空き家の問題と言っても構いません。

※2018年の全国の空き家は846万戸、前回(13年)に比べ3.2%増加

   総住宅数に占める空き家率は13.6%

8件に1件が空き家です。

めちゃくちゃ余っているものに価格が付くのでしょうか?

需要 ≪ 供給

そりゃー売れないですよね。。。。

 

ここまで

マクロ的に現状把握をしてみましたが、

実は細かい理由が沢山あるのですが、大きなところはこんな感じだと思います。

課題を少し細分化してきましたが

マクロ視点なので、まだ大きいです。

 

まだまだ更に細分化が必要ですが、

ここで、この中からどの課題の解決を目指すのかを決めていきます。

 

そして、更に深堀りして、課題を具体的にしていく。

そんな進め方をしていこうと思います。

 

さぁ、私はどの課題解決を目指すのか!